赤繻子地花熨斗七宝模様染繍夜着あかしゅすぢはなのししっぽうもようそめしゅうよぎ

赤の繻子地に七宝つなぎの本絞り、匹田鹿子の揃った絞り目が美しく、白抜きも鮮やかで歯切れの良い調和があり、梅に藤、牡丹に菊や花熨斗の繍が施されています。夜衣は寝具として上掛けに用いられました。
享保から延享(1730-40年代)のものと思われ、前田家七代宗辰の奥方、常(会津 保科正容の女)の所用と考えられています。