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赤縮緬地松竹梅鴛鴦模様総繍小袖

新しい染色技術、友禅染の登場により女性の衣裳は大きく変化しました。
紋様が主体であったそれまでの衣裳に較べて、写実的でより自由な伸び伸びした絵画的要素が加わってくるのが貞享から元禄時代(1680〜1690年代)の傾向です。

こちらの展示品は赤の縮緬地に流水が肩先から腰、裾へと至り池に注ぎます。松、梅、菊、水仙、鴛鴦や御殿、袖垣が刺繍で描かれ、表現も裾は大きく背中へ向かうにつれ小さくなるという遠近の技法も用いられています。

元禄という時代の影響を考えますと、前田家におきましては六代吉徳の奥方、松(磯姫)が考えられています。磯姫は尾張徳川家3代綱誠の女として生まれ、将軍綱吉の養女となり宝永5年(1708年)10歳で前田家に嫁ぎました。

(H19.9.27〜11.26「前田家伝来 奥方の婚礼調度と衣裳展」にて展示)

  

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